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2020.12.21
板金(ばんきん)とは?言葉の意味や役割をわかりやすくご紹介
街でよく見かける「板金」という言葉。詳しくない人にとっては何のことかイメージしにくい言葉ですよね。
普段はあまり使わない言葉かもしれませんが、実は私たちの日常生活で板金は欠かせない存在です。そこでこの記事では、「板金」の言葉の意味と板金の仕事や役割についてお伝えしていきます。
板金(ばんきん)の本来の意味は、薄く平らにした金属(板状にした金属)のことで、実は文字の通りの意味です。本来は金へんの鈑金が正しいとされていますが、「鈑」の時は常用漢字でないことから「板」の字を使う方が多くなっています。鍋などの調理器具や冷蔵庫などの家電製品、建築物などあらゆるモノや設備に板金が使われています。
街で見かける「板金」は、主に自動車修理工場のことを指しています。凹んだボディを直したり、新しいものに取り替えたりして自動車を元通りの形に修復するのが板金業務です。
板金は主に3種類あります。軟鉄・高張力鋼板・アルミです。
軟鉄は伸びやすく扱いやすい材質であることから、平成3年くらいまでの自動車ではすべて使用されています。板金の難易度としても低いので直しやすい特徴があります。
平成4年くらいから登場したのが高張力鋼板です。日本ではハイテンとも呼ばれるもので、軽くて丈夫、安全で燃費が良くなるメリットがあります。ただし板金難易度が高く技術が必要です。
そしてもう1つがアルミです。BMWやベンツ、アウディなど輸入車に多い材質です。元々非常に薄いので歪みやすいため板金難易度はかなり高くなります。通常は鉄で叩きますがゴムを挟んで叩くこともあります。難易度が高いため整備工場によっては対応できない場合もあります。
車の「板金」は主に傷ついたり凹んだりしたボディを修復する作業のことです。凹んでしまった部分を表から引っ張るか、裏から叩いて押し戻すかのどちらかが主な板金方法で、「外板板金」とも呼ばれます。やること自体はシンプルですが、車の形状や損傷箇所・損傷具合に応じて適切に行う必要があるので広い知識と技術が求められます。破損が激しい場合はパネルごと交換することもありますが、こちらも板金業務の中に含まれていることが多いです。
↑板金ハンマー
自動車整備工場によっては「デントリペア」という特殊な工具を利用して凹みを直すところもあります。デントリペアは金属部分の小さな凹みを直す技術で、板金塗装が不要になるので短時間で綺麗に仕上がります。
↑デントリペアセット
また、形を直すだけでなく塗装も行い色も修復していきます。ボディを板金する際は専用の機械を使って鉄板を引っ張ったり、ハンマーで叩いたりするので、この過程で塗装を剥がすことがほとんどです。形だけ直しても色が戻らなければ元通りとは言えませんから、板金した後、最後の仕上げとして塗装していきます。そのため、「板金塗装」とセットで呼ばれていることもあります。
↑状態によっては取り替えになることも。
なお、ボディの鉄板部分の修復は板金と呼びますが、バンパーは樹脂でできているため普通に修理と呼びます。微妙な言葉の違いはありますが、実際に板金屋さんに頼む際は「修理」で問題なく通じますから厳密に覚える必要はありません。どこの板金屋さんでも傷や凹みをしっかり直してくれるはずです。
エンジン周りや外板以外のフレーム部分等については骨格修正を行います。専用の修正機を使用してわずかな傷や歪みも修復します。
一言で言えば、車に傷や凹みができて修理したいときに必要です。
たとえば小石や爪で引っかき傷がついたり、縁石やガードレールでこすり傷ができたり、何かにぶつけて凹み傷ができたりした場合、板金屋さんに頼めば直してくれます。車の塗装は表面が薄いので些細なことでも傷がつくことがあります。傷をそのまま放置してしまうと鉄板部分などが錆びつきやすくなり、劣化の原因になってしまいます。小さな傷だからといって放置してしまうと余計に車の状態が悪くなり、修理の費用が高くついてしまう恐れがあります。どんな傷でもできた時点で早めに修理を行いましょう。
車の修理を頼みたい場合、主に3つのお店に分けられます。
1.ディーラー
2.整備工場・板金屋
3.カー用品店
品質の高いサービスや快適な接客が期待できます。純正パーツを使用するので安心できます。メーカーやディーラー保証の対象内であれば無料で修理対応してもらえます。ただし、ボディの傷などは保証の対象外になることがほとんどで、その場合ディーラーに依頼すると割高になります。また、ディーラーは販売がメインのお店ですから状況によっては予約が取りにくいことがあります。車種によっては生産終了で部品がなく対応できない場合もあります。ボディの傷をできるだけ安く直したい場合は修理工場にお願いした方が得をすることがあります。
整備工場は「整備」が専門ですから技術力は信頼できます。傷や凹みも比較的安い料金で直してくれるところが多いです。ディーラーが取り扱っていない特殊な車やカスタムカーの修理にはもってこいです。懸念事項は接客に関しては工場によって差があること。車に詳しい職人たちですから口下手な人もいるかもしれません。もちろん車のことは親身になって対応してくれるでしょうから「キッチリ直してくれれば良い。」というのであれば修理工場がおすすめです。細かい料金設定が異なるので事前に見積もりしてもらうと良いでしょう。
イエローハットやオートバックスなどのカー用品店でも修理を頼めます。大手であれば料金が統一されているのである程度予算を立てやすいのがメリットです。冬のタイヤ効果の磁気など繁忙期でなければすぐに修理を受けられることもあります。ただし基本的にカー用品店でできるのは軽微な修理作業で、板金塗装に関しては受けていない場合がほとんどです。そのため、傷や凹みを直したい場合はディーラーか整備工場に相談するのが賢明と言えます。
板金とは、傷や凹みで損傷したボディを修復する作業のことです。小さな傷であれば自分で直すこともできますが、基本的には専門業者に頼みましょう。
目立つ程度の傷や凹みを自力で直すのは困難です。ミスをしてしまった場合かえって余計な費用がかかってしまう可能性もあります。また、先述しましたが傷や凹みを放置すると錆がつき劣化する恐れがあるので早めに対応する必要があります。
料金や仕上がりのスピード、接客態度など、自分が求める優先順位を決めて、できる限り理想にかなったお店を選ぶようにしましょう。もちろん損傷具合によって選択肢も異なりますので、まずは各店舗に見積もりを取ってみることをおすすめします。
アクセス
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